どうも、キモトです。
結論から言えば、僕はアパートを購入することは出来ていないのですが、僕が融資担当に怒られ枕を濡らした夜、その失態と挫折の物語を今日はお伝えしたいと思います。
思い込みの恐怖
僕が最初に不動産投資を始めるとき、銀行から融資を引いて、アパート1棟を購入する計画でした。
そのきっかけとなったのは、僕が不動産投資の勉強をする中で、読んだ書籍
石原博光氏が書かれた「まずはアパート一棟、買いなさい」
でした。
本書では、サラリーマンが銀行から低金利で融資を受けて、中古のアパートを購入し、高い利回りで運用しながら、アパートを買いましていくという手法が書かれていました。
利回りというのは、年間の家賃収入からアパートの購入金額を割った数字で、その利回りが高い程、投下資金を早めに回収することが出来ます。
利回りには、表面利回りや実質利回りがありますが、本稿では割愛させて頂きます。
僕はこの本を読んで「よし、これなら僕でも出来そうじゃないか」と確信しました。
僕はさっそく、スマホを取り出すと、アットホームに掲載された物件を見てみることにしました。
すると、自宅から車で15分くらいの場所に1,800万円で売り出てるアパートを見つけました。
おー、アパートって案外簡単に見つかるもんだな。
僕は車を走らせ、アットホームに掲載された住所を頼りにアパートを見に行くことにしました。
アパートの外壁はおそらく塗り直されたばかりだったのでしょう。外から見た感じはとても綺麗でした。
アパートは、1階が駐車場(駐車場と言っても、車は2,3台しか駐車不可)で、2階、3階、4階が住居用となっていました。
8世帯くらいが入るアパートだったと記憶しています。
僕が住む地域は、熊本の田舎町で車は必須なのにも関わらず、8世帯に対し駐車場が2、3台しかないというのは少し引っかかりはしたものの、とりあえず動産屋に電話をすることにしました。
僕は物事を思慮深く考えるのが苦手で、あまり熟慮せず行動に移してしまうのが短所なのです・・・それが悲劇の結末を生むことになるとは。。。
僕がアットホームに記載された不動産屋さんに電話をし、不動産屋の営業マンと会うことになりました。
当日待ち合わせ場所に来たのは、若い女性の営業マンでした。とても元気が良く、ハキハキして見ていてとても気持ちが良かったです。
僕はその営業マンから大まかなアパートの概要の説明を受け、資料などを受け取り、その場を後にしました。
その時の僕はまだ1軒しかアパートを見ておらず、何の比較対象がないにも関わらず「今この物件を買わなければ損をする。この物件を買えば間違いない。あんな良い営業マンが仲介している物件なら間違いない」などと素人特有の勝手な思い込みモードに突入し、家に帰るとすぐに、先ほどの営業マンに電話をし「買付出します」と高らかと宣言するのであった・・・
そんなに言わないでくれ、もう分かったよ。。
僕は不動産屋から買付証明書をメールで受け取ると、そこに必要事項を記載し、近くのコンビニからFAXで送り返しました。
僕も買付の順番の定義はよく分かってはいないのですが、僕の浅い知識によれば、買付証明書を出した順番で交渉権が与えられているという認識でした。
僕は営業マンから「1番買付ですよ」と言われ、「はい、これで僕の勝ち。もう誰も手出しは出来ないよ」と勝ち誇った気持ちでいっぱいでした。
次は、融資をしてくれる銀行を探します。
僕は不動産屋から融資担当を紹介されました。
ぶっちゃけ、住宅ローンで4,000万円の融資が通っているのだから、追加で1,800万円くらい追加されても大して変わらないだろう、どうせ金貸してくれるんだろと高をくくっていました。
その後、恐怖の時間が訪れようとは、その時の僕は知る余地もなかった。
僕は融資担当と約束した日時に営業所の窓口まで行きました。
融資担当は、50歳前後の男性で、お世辞にも優しそうな見た目とは言えませんでした。
融資担当→これまでアパートローンで融資を受けたことありますか。
キモト→(アパートローン?アパート用の融資のことかな?)いえ、ないです。
融資担当→今住宅ローンの支払いもありますよね。アパートは買って終わりじゃないんですよ。買った後に修繕費など、多くのお金がかかってくるリスクもありますよ。そのあたりはどうお考えですか。
キモト→あっ・・そうですよね。特に考えてなかったです 汗
融資担当→(深いため息の後)いや~簡単に考えてたら破産しますよ。もうちょっと勉強するなり、安い戸建からスタートするなりして、ローリスクの投資を検討されたらいかがですか。
キモト→はぁ・・(もはや、何も言えない)
融資担当→僕らもお金を貸すのが仕事だから、なるべくなら融資する方向で話を進めたいけど、融資してその人が潰れちゃったら融資する意味ないでしょ。
僕→そうですよね・・(もう帰りたい。脇汗ビショビショです。)
融資担当→不動産投資ってそんな甘いもんじゃないですよ。もっとご自身の資産状況などを踏まえて考え直した方が良いんじゃないですか。
キモト→はぁ・・(もう許してください)
そこから数日は立ち直ることは出来ず、他の融資先を探す気力もなかった・・・
悪いことは続くもので、融資事件の数日後、営業マンから1本の電話がかかってくる。
キモト→あの~実はまだ融資先が見つかって無くて。
営業マン→あ~そうなんですね。実はその件で、大変申し訳ないんですけど、このアパートを現金で購入したいという方が現れたんですよ。売主さんも現金ですぐに決済してくれる方が良いと言われているので、今回のはなかったことにして頂けますか。
キモト→(もはや、何も言い返せる気力もなく)そうですよね、分かりました・・
ほろ苦いデビュー戦であった。
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